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たぶんサッカーの話が多いです。

【U-19アジア選手権】バーレーン旅行記③ バーレーン空港

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続きです。

 

バーレーン空港で足止め

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空港に着くまでは良かったものの、入国審査で事件が起こる。

数秒の会話でゲートを通過していく他の旅行者を見て「英語を喋る必要はそんなにないのか」と安心していたが、自分の番で急に「何のために来たんだ?」「観光とはどこに行くんだ?」「いったい何が目的なんだ?」と掘り下げた質問がいくつも飛んできた。

それぞれ「U-19アジア選手権」「名所に行く時間はあまりなさそうです」「観光です」と簡潔に答えた。しかしなんだか怪しいと思われたのか、通過直後(実質的には入国はできている)のロビーで待たされることになった。

バーレーンに入国するためにはアライバルビザ(70ドル)が必要になる。申請書を過不足なく記入し、ゲートでお金を払いはしたが、手続きに手間取っているようだ。

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何か間違ったことをしたのかと途方に暮れながらも、「別室じゃなくてよかった」と思いつつ待った。この時はまだ「パスポートの顔写真が学生時代のもので、ゲスの極み乙女みたいな髪型だから?」と悠長な妄想をしていた。

数分後、戻ってきた保安員に「パスポート、往復の航空券、社員証を見せろ」と言われた。「なぜ社員証?」と疑問に思ったが、詳しく聞くと職業欄に記入した内容に問題があるらしい。むろん、今回の旅行はビジネス目的ではないのだが。

もっとも、そのように何度も伝えはしたが、まともに取り合ってもらえない。ひとまず社員証を見せると、「コピーを取る」と持っていかれた。普通の企業に勤める会社員なのでそう書けばよかったのだが、業種を書いてしまったことに後悔した。(そもそも会社員という英語表現も知らなかったのだが、あとで「オフィスワーカー」と書けばよかったのだと聞いた)

解決に糸口も、もう一つの問題

待つこと約30分、再び戻ってきた保安員は少しおだやかな表情だった。「別にお前が怪しいヤツだと思っているわけではない。ただ、念のため調べているだけだ」という感じのことを丁寧な言葉づかいで伝えられた。少しだけ安心した。

しかし、再び窓口に呼び出されると、「もう一つ問題がある」と言われた。「ホテルの連絡先を書かないといけない」とのことだ。

前にも書いたとおり、この旅行はU-19アジア選手権の準々決勝を見ることだけを目的としており、ほぼ日帰りに近い行程となっている。帰りの便は午前4時過ぎに出発するということで、ホテルは確保していなかった。

しかし、宿もないような人間にビザを出すことはできないという、その決まりは分からないでもない。羽田空港でレンタルしたWi-Fiが使えるようになっていたため、ひとまず先に着いていた知人に連絡を取ってホテルの名前を聞いた。ここで宿泊費を払ってでも入国しなければ、これまでの航空券がパーになる。

ようやく入国

ホテル名と場所を書くと、すんなりビザ発給用の窓口に案内され、パスポートのスタンプと簡単なレシートをもらうことができた。これで無事に入国完了だ。さすがにここまで厳重な警備ともなればホテルの予約チェックもされるのかと思ったが、そこまではされなかった。(むしろそっちのほうが大事だろう……!)

レシートを見ると、本来の観光アライバルビザの有効期間・14日間とは異なる期限が記してあった。名目は特に記されておらず、詳細を伝えられたわけではないが、たぶん異なる種類のビザが発給されたのだろうと考えられる。まあ、入国を許可されたのであれば何でもよい。(もちろん後からどういう事情だったのかは調べたけれど、わりと運が良かったらしいと知った)

だいたい1時間ほど足止めされ、保安員と世間話以上の会話をしたことで、ずいぶん気が引き締まった。また、少しばかり英語のスキルは上がったと思うが、やはり使い物にならないということも分かった。英会話ができないというよりは、語彙が足りないという反省だ。

出所

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ようやく外に出ることができた。

機内での服装はシャツにジャケットだったため、着いたときはとても暑く感じた。この時の気温は午前10時すぎで30度(iPhoneの天気より)。日本では朝晩が冷え込む苦手な陽気だったので、こちらのほうが過ごしやすくも感じた。

気を取り直して、観光地に向かう。ひとまずGoogleで道順を調べ、市内へ向かうバスに乗ろうと思ったが、ドル紙幣は使えないようだった。(固定相場だから使えると書いてあったのに!)空港に戻って100ドル分をバーレーン・ディナールに両替した。

空港前に戻るとバスはすでに出発しており、次の便が30分後だったので、思い切ってUber(ネットを通じて申し込むタクシーサービス)を使うことに決めた。現金が足りなくなると困るので一般タクシーはあまり使いたくないし、バスの通行事情にはあまり詳しくないため、ここで一度使っておいたほうがその後の移動も安心だと考えた。

 

2000字を超えてしまったので、また次回に。空港だけで終わってしまった。

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