【U-20W杯】快晴の済州島に行ってきました、これで今大会は全会場踏破【写真が多めです】
U-20ワールドカップ7日目は、朝鮮半島の南方に位置する済州島へ行ってきました。韓国では日本の沖縄と同様に、リゾート地として人気がある離島です。
運よく日本の試合が「済州送り」を避けられたため、当初は行く予定はありませんでした。ただ、この日の別会場だった水原で韓国戦があったため、観戦チケットが売り切れて入手できず。試合がある日なのに試合を見られないのは嫌なので、急きょソウル近郊の金浦空港から1時間かけて飛ぶことを決めました。これで期せずして全会場制覇です。(スタンプラリーかよ)
天安から済州島へ
この日は天安競技場近くのホテルに泊まっていたため、朝早くからの移動になりました。天安から列車でソウルに北上し、済州島まで飛行機で南下するという動き方です。
ホテルで同室の人が前日からきゃりーぱみゅぱみゅでテンション爆上げしていたので、わりと睡眠時間は短かったのですが寝坊はしませんでした。
天安からソウルまではKTXで40分ちょっと。鉄道運賃はだいたい1000円くらいです。そこから金浦空港まで地下鉄で向かい、国内線の保安検査を受けて飛行機に乗り込みます。
いざ、チェジュ。天気いいからめっちゃ楽しみ。 pic.twitter.com/SLaRn2dYJp
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
航空券は4日前くらいに予約したのですが、金浦→済州のティーウェイ航空で往復12000円くらいでした。LCCと言えども安い。
西帰浦スタジアムへ
島北部の済州空港に到着してから、スタジアムのある島南部の西帰浦市に向かいます。所要時間1時間半のバスが550円くらいでした。これも安すぎる。
車窓から見える風景です。天気がすごく良かったので、窓を全開にして写真を撮っていました。美術館的なものに併設されたスターバックスがあります。
すごくリゾート地感。
島の中心部には2000メートル近い山があって、どこからでも見ることができます。とても宗教的だ。
途中までは自然かリゾートホテルか、という感じなのですが、西帰浦に近づくと街が見えてきます。バス停を降りて、ゲストハウスに向かいました。
ちょっと小高い丘になっている海沿いの街です。ホテルと飲食店が並んでいます。
見下ろすと漁船があって「漁師街なのかな?」と思ったんですが、プレジャーボートのようなものも見えたので、観光客向けの港でもあるみたいです。とにかく海がきれいです。
道沿いには南国感あふれる花が植えられていますが、わりと風が強いので肌寒かったです。
道が狭くて傾斜が多いので、日本海側の港町を想起させる雰囲気があります。
済州ワールドカップスタジアム
そこからゲストハウスにチェックインして、スタジアムへ向かいました。路線バスはあるのですが時間が読めなかったため、タクシーを捕まえます。だいたい400円くらいです。
プレミアムフライデー。(田舎なのに安くない!!!!) pic.twitter.com/pNYVxKcyVL
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
着いてすぐに昼食にしました。田舎街なのですが物価はソウル中心部と変わらないような気がします。とはいえ、ビール込みで1500円ほど。
天気が最高。チェジュ日和だ。 pic.twitter.com/Pre9HKHgEn
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
雲一つない晴天です。外観の装飾が船っぽいデザインになっているの、ちょっと豊田スタジアムに似ている気がする。
中はこのような感じ。メインスタンドのみ屋根があるんですが、こんな晴れ具合だとこれくらいのほうがちょうどいいですね。
ドイツ×バヌアツ
欧州の強豪ドイツに、オセアニアの小国バヌアツが挑んだ試合。ネームバリューのとおり、ドイツが50分までに3点を先行する展開になりました。バヌアツは超ハイラインの[5-4-1]でドイツにプレッシャーをかけ続けますが、最終ラインの裏を取られて攻め込まれる場面が目立ちます。
バヌアツの最終ラインが高すぎて相手フォワード4枚がオフサイドポジションというWIN BY ALL!状態になっている。
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
ところが52分、バヌアツFW10カローのゴールで追撃を開始。勝ち点4をほぼ確定させてトーナメント進出可能性が濃くなったドイツが選手交代を続けるなか、ハイラインからのドリブルカウンターで攻勢を強めます。そんな79分、ゴール前20メートルのFKをFW10カローが叩き込んで1点差に。
喜びすぎだろ!まだ1点差だぞ!
というわけで、その後もバヌアツペースで試合が続きますが、3-2でドイツが勝利。初めてのFIFA主催世界大会への出場を果たしたバヌアツはグループステージで姿を消すことになりました。
それでも終盤の追い上げで地元の観客の注目を浴び、大きな拍手が送られました。
ドイツを追い詰めたことで、韓国の観客からも大人気のバヌアツ🇻🇺チーム。別れを惜しむ声援に、選手たちはダンスで応える。 pic.twitter.com/pInvyT4id2
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
選手たちは「ハカ」(ウォークライ)を披露。めちゃくちゃハイテンションだったのでこちらまでうれしい気分になりました。
子どもたちからも大人気。2試合目をスタンドで見るという距離の近さもあって、写真攻めに遭っていました。最前列左で子供たちの隣にいるのが今大会3得点のカロー。エースが気前よすぎる。
ギニア×アルゼンチン
2試合目は韓国に負けて、イングランドに引き分けたギニアと、いずれにも負けているアルゼンチン。トーナメント進出に向けて、両者ともに勝ちが義務付けられた試合でした。アルゼンチンは第1戦で途中出場&退場のエースFW9マルティネスがようやく戻ってきました。
序盤はゆったりとした展開になりましたが、33分にアルゼンチンが先制。ボランチに入ったMF15コロンバットがなぜかスローインをしたかと思えば、前線に猛然とダッシュ。スルーパスを受けたところからクロスを送り、FW7トーレスが決めました。
MF15コロンバットはオンザボールに異様な執着を示すファンタジスタ的な選手。守備は対人でボールを奪う意識しかなさそうだが、攻撃ではボールと一緒に前進しながら、組み立てからポストプレーまで全てをこなします。この試合では途中から頭部を出血し、テーピングをぐるぐる巻きにして出場していました。
試合はこの後もアルゼンチンが圧倒し、FW9マルティネスのスペシャルな2ゴールもあって5-0の完勝。最後の最後で勝ち点3として、グループステージ3位通過に名乗りを上げました。(結局、勝ち点4が並んだため敗退が決定)
交代して戻ってくる途中に5点目が決まって喜びまくるMF15コロンバットくん。このあと、ピッチ内に入っていって他の選手と喜びまくり、前半にイエローカードをもらっていたので退場になるんじゃないかとヒヤヒヤしました。今後が楽しみな選手です。
ギニアは注目していたFW20ケイタがベンチスタートで、途中からの出場となりました。第1戦の韓国戦では左サイドをドリブルとターンで切り裂いて会場を沸かせていましたが、この日はほとんど不発。楽しみにしていただけに残念でした。
そのほか
済州会場は他の試合に比べて現地動員の学生がたくさん来ていたのですが、応援の太鼓とチアリーダーまでいたのが印象的でした。ノリは東京都であるバレーボールみたいな感じで、テンポのいい掛け声とスティックバルーンでした。
帰りは街中を散歩してみたのですが、沖縄の国際通り周辺のような雰囲気でした。
なんか沖縄感ある。 pic.twitter.com/cKI5zQii9Z
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
翌朝
他人に聞けば誰もが教えてくれるけどGoogleには出てこないバスに乗って空港へ向かう。不安だ。そして次はもう少し長く来たい……。 pic.twitter.com/xEURUHHjiI
— catena (@catenazioni) May 26, 2017
日本戦のある天安に戻るため、朝早くの飛行機に乗って半島へ帰ります。良い小旅行になりました。