【U-20W杯】開催地・韓国代表の開幕戦に行ってきました
韓国で5月20日から始まったU-20ワールドカップに来ています。
一応、ミサイルが落ちてきて死ぬか試合が中止になるかしない限り、最終日まで滞在している予定なので、こんな感じでメモ書きがわりに投稿しておこうと思います。
初日は2会場で試合があったのですが、開催国・韓国の初戦がある全州ワールドカップスタジアムに行ってきました。
チケット完売
前日に現地の記事を読んでいたら、「チケットは売り切れる見込み」と書いてあったため、焦って公式サイトにアクセスすると、すでに残席がなくなっていました。
さっき念のためチケットページを見ていたら開幕戦のチケットが売り切れてるんですがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!買っとけばよかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
— catena (@catenazioni) 2017年5月19日
ええ……なんのために前乗りしたんだ……。このままでは全州で押さえておいたホテルも無駄になってしまいます。コリア困った。(©くさ)
ところが、しばらくF5更新していると、たまに数字が復活することが分かりました。むろん、それも争奪戦になっているらしく、クリックした瞬間に消えることも少なくありません。ソウルのカフェでそんなことを繰り返していた小一時間後……。
怒涛のF5アタックでキャンセル待ち買えた!!!!!!!!
— catena (@catenazioni) 2017年5月19日
はい、今後はぬかりなく準備しようと思います。
ひとまず、必ず行くのが決まっている日本戦と決勝のチケットだけ押さえました。準決勝までのトーナメントはどこに行くか未定なので、もう少し待機しておきます。
ソウルから全州へ
韓国入りしてから2日間はソウルに泊まっており、KTX(新幹線のようなもの)で全州に向かいます。これも出発前日に念のため確認すると、立ち席しか残っていませんでした。電車も早めに押さえるのが吉ですね。でも200kmくらいあるのに、3000円弱で行けるのは安いかも。
チャミスル飲みすぎて二日酔いです……激烈に眠い……。
— catena (@catenazioni) 2017年5月19日
マッチングサイトで見つけた韓国人と焼肉たべてたらホテルに着いたのが3時くらいになったため、わりと最悪のコンディションで電車に乗りました。
※ほぼ読めません。
はじめての全州
全州に着いたらいかにも豊作とか願ってそうなお祭りやってた。 pic.twitter.com/1xqsRZBrfW
— catena (@catenazioni) 2017年5月20日
駅に着くとよく神社でやっているようなお祭りが開かれていました。笛と鐘が鳴っているような感じで、日本の神道スタイルと近い気がします。(あれ、これあまり触れちゃいけないやつか)
GoogleMAPでバスを調べたんですがいっこうに来ないのでタクシーでゲストハウス(1泊2500円)に向かいます。だいたい5kmくらいで500円です。この価格で運転手はどうやって生活しているんだ……。
適当に頼んだら、なんか和風!!!!ってかドレッシング不気味!!!! pic.twitter.com/y8hkJbwVdb
— catena (@catenazioni) 2017年5月20日
ゲストハウスの近くでお昼ご飯を食べました。適当に頼んだらトンカツだったので和風かよってなりましたけど、トマトソースをかければミラノ風カツレツを名乗れるような食感で、なかなか悪くはなかったです。490円。
この2日間でソウルが英語で何とかなるとか嘘やんと思っていたが全州に来てすみませんでしたってなった。普通に何も分からない。
— catena (@catenazioni) 2017年5月20日
ちなみにここまで一度も英語が通じませんでした。
全州韓屋村
キックオフまで時間があったので、観光地にも行ってみようと思い立ち、古い町並みが残る全州韓屋村に行きました。
伝統的な服装で回っている人がたくさんいました。あと、流行りなのか何なのかよく分からないんですが、制服っぽいのもあるようです。
U-20ワールドカップの広告旗もいたるところで見かけました。屋台や店が立ち並んでおり、普通に有名な観光地らしいです。
スタジアムへ
近くのバス停から臨時便が出ていたため、それを使って行きました。タクシーで行っても料金は知れていますが、T-moneyカード(韓国のSuicaみたいなもの)が使えるバスのほうが手軽です。
途中でこれから試合のあるイングランド代表のバスと並走する形になりました。
同じバスに乗っていた韓国人集団が「アームストロング!アームストロング!」と言っていたので、そんなに上腕三頭筋がすごいのかと思ったんですが、そういう名前の選手がいるんですね……。
でかい!雰囲気としては日産スタジアムに似たような感じです。さすがワールドカップ遺産。でも観戦環境が不安になってきました。しかし中に入ると……。
すばらしい……。
吹田スタジアムに行ったことがないので比較することはできませんが、印象としては神戸のノエビアスタジアムをちょっとだけ丸くした感じでした。
全州ワールドカップスタジアム、さすがに見やすすぎるのでは。 pic.twitter.com/KMM3Wi8xLi
— catena (@catenazioni) 2017年5月20日
アルゼンチン×イングランド
試合は3-0でイングランドが勝ちました。序盤は[4-4-2]で組んだアルゼンチンの前線4枚がポジションチェンジを繰り返し、[4-2-3-1]のイングランドを圧倒する展開だったのですが、中盤の修正で効くようになったロングボールの使い方が勝敗を分けました。
イングランドで目立っていたのはFW9アームストロング(ニューカッスル→バーンズリー/ローン移籍中)。先制時は素晴らしいランニングからのふんわりトラップで右サイド深くで起点となり、2点目はロングボールに抜け出して一人で決めてしまいました。
ビルドアップを担ってときおり飛び出しもするMF7オノマー(トッテナム)や、高精度クロスが武器のMF18ドウェル(エヴァ―トン)に加え、オールラウンドなトップ下FW10ソランケ(チェルシー)、ひたすらバランサーに徹していたが能力が高そうなMF4クック(ボーンマス)も気になりました。
アルゼンチンは運動量が少ないのが気になる中、とくにMF15コロンバット(カリアリ→トラパーニ/ローン移籍中)が良い。スタートポジションはボランチながらボールとともに前進し、ときにはゼロトップ的なポストプレーも担当。ドルブルよし、対人よし、視野広し、と攻撃センスがすごいんですが、守備時にいつまで経っても戻ってこないので穴になっていました。
普通に良い選手だったのは、右サイドバックで駆け引きをソツなくこなして空中戦も強いDF4モンティエル(リーベル・プレート)と、途中から出てきた素材系ストライカーFW9マルティネス(ラシン)。後者に至っては数分のプレーでピッチ内の空気を一変させ、ビデオ判定でひじ打ちを見破られ退場するという、最大のインパクトを残していきました。
開会式
試合終了後、すぐに開会式が始まりました。あれ、なんかさっきのが前座試合に思えてきた。
とりあえずビールを飲みながら観ました。白っぽい妖精のような衣装を着た女性たちが、ドローンで動くボールを追いかけまわし、そこに集まってきた人たちが赤青の太極旗を作るという流れ。サッカーでこの国を一つに的な感じなのでしょうか。
そのあとに歌手が出てきてアリランを熱唱し始め、りゅうちぇるに似た6人組が大会テーマソングを披露していたあたり、ここは国際大会ではなく国民体育大会なのではないか???という疑問も出てきます。まあ、あまり深くは考えません。
韓国×ギニア
旧バルサ式の[4-1-2-3]を採用する韓国がマンツーマンで身体能力一本のギニアに3-0で勝利。開催国が初陣を飾りました。守るときは全員で守り、得点力のあるアタッカーもいるという、わりとトーナメント向きのチームで、この大会にかける意気込みが伝わってきました。
左サイドに入ったFW10イ・スンウ(バルセロナB)が1得点1アシストの大活躍。数人を一気に抜き去ったドリブルから幻のアシストもあり、チームの大黒柱はこの人で間違いないでしょう。得点後にはわざわざベンチへ走って喜びを表現し、負傷しても足を引きずりながらプレーするなど、メンタリティーも目を引くものがあります。
攻撃陣はタレント揃いで、しっかり競れてゴールに向かえるFW9チョ・ヨンウク(高麗大)、右サイドからスペースを見つけるのが上手い技巧派のFW14パク・スンホ(バルセロナB)加えた3トップは脅威。中盤の3人も機動力があって前にパスを出せるので、強度もそれなりに高かったです。
他にも、空中戦に強くてフィードもあるDF4ジョン・テウク(亜洲大)、足さばきにキャッチングにスローイングと安定しているGK1ソン・ボムグン(高麗大)など、センターラインもしっかりしていました。
ギニアはとにかく選択肢がドリブルとシュートのみ。たまにパスもするんですが、崩すためのパスというよりは、自分が攻めあがるためのパスという感じでした。それなのに何度かチャンスを作り、危険なエリアに攻め込んでいたのがすごかったです。
気になったのは何といっても左サイドに入ったMF20ケイタ(バスティア)。左足インフロントという独特のタッチで縦突破をしかけ、詰まった場合は味方にパスをすると見せかけ90度ターン。相手が付いてこなければもう一度ドリブルという、とてもエンターテイメント性あふれる選手でした。良い選手だったのはセンターバックのDF13アリ(ハリファFC)。無名らしい。
4万人超の大移動
駅から遠いということもあって、試合後は大混雑でした。
帰りは臨時バスがないのでこういうことになり、韓国で朝の東京メトロ東西線体験をするはめになっている。それも渋滞でまったく進まない……。 pic.twitter.com/eKIxiouRvH
— catena (@catenazioni) 2017年5月20日
もっとも、ホームで韓国戦を見ることができた経験とトレードオフな感じもするので、仕方ありません。本場の「大韓民国」コールを聞けてうれしかったです。決勝トーナメントで、もう1試合くらい行きたい気がする。
明日はいよいよ日本代表の初戦、楽しみです。