【スペイン旅行記⑤】セビージャ!セビージャ!セビージャァァァァ!
前回までのあらすじ
セビージャにチャンピオンズリーグを見に来たら、サポーターが街中で発炎筒たいていてびびった。
エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
キックオフ45分前になったので入場。
チケットは売り切れていてネットで転売されたのを買ったので高かった。だいたい200ユーロくらい。高いですね。
まだお客さんはほとんど入っていなかった。サポーターがすごいというより、直前になってもよどみなく入れるスタジアムの動線がすごい。
15分前くらいになると、急に出てきて歌い始めるセビージャサポーター。「Centennial Anthem of Sevilla FC」というアンセムらしい。
終盤の「セビージャ!セビージャ!セビージャ~~~」の部分がエモすぎて、なかなか頭から離れなかった。
チャンピオンズリーグの公式球「フィナーレ」のビッグフラッグと入場した選手たち。
UEFA Champions League Anthem:Sevilla FC vs Leicester City 2017.02.22
おなじみのやつ。まだ3回目なので、聞くとぞわっとする。
セビージャ×レスターシティ
さすがにこの試合をメモ取りながら見ようという気にはなれなかったので細かいレポは無し。ファーストレグなので堅い試合になると思ったけど、システムも思想も好対照なチームだったのでなかなかおもしろかった。結果は2-1でセビージャの勝利。
セビージャのシステム、まじでわけわからない。サイドに寄せて中に当てたいのはわかるんだけど、そこまで極端にやるか。
— catena (@catenazioni) 2017年2月22日
なんか[3-1-3-3]みたいなノリで、これ富山で見たことあるぞ……という感じがした。サイドで密集を作るんだけど余った部分はマンツーマンで対応していて、これは長崎総合科学大学附属高等学校か??という感じもした。
レスターシティーのサポーターが警備員に連れ去られたという放送まであるのか。交代のアナウンスかと思った。
— catena (@catenazioni) 2017年2月22日
追撃のゴールが決まったレスターサポーターがセビージャサポーターの席で騒ぎまくったらしく、試合中なのに場内アナウンスで「へい、厄介なサポーターをつまみ出してやったぜ」(意訳)みたいなことを言っていた。セビージャサポーターはもちろん大歓声だったけど、なんなんだこの文化は……。
一時代の終焉
この試合に負けたことで、レスターのラニエリ監督が解任されることになった。リーグ戦で降格圏に沈みそうになっていた背景もあったはずだが、久しぶりにプレミアリーグでのめり込んだチームだったので寂しい。
昨季の「ミラクルレスター」は、序盤から追いかけていた。最初は単に岡崎慎司がいるからという理由だったけど、縦ポンだけの1-0勝利が続いたり、上位をカウンター数発で一蹴したり、壮大な番狂わせを一緒に楽んでいるような思いだった。
トッテナムとの首位攻防戦はスケジュールが合ったのでホワイト・ハート・レーンに行った。それほど圧倒した試合ではなかったが、セットプレーの1点を守り抜いて勝った。
昨年1月、首位攻防戦となったホワイトハートレーンでのトッテナム戦に勝利した帰り道、アウェイに詰め掛けたレスターサポーターは「ラニエリ、オオオー」のチャントを歌いながら駅まで歩いた。昨日の試合前にもそこらじゅうで聞かれたこの歌。まだ愛されている状態での「終わり」が本当に幸せなのか。 pic.twitter.com/E1YMECQKJp
— catena (@catenazioni) 2017年2月23日
冷たい小雨が降る中を行進しながら歌う青い集団を見て、こんなに監督が愛されているチームってあるのか……と素直に感じた。
いまは新しいシェイクスピア監督のもとで復調し、セカンドレグではセビージャを逆転してベスト8に入った。惜しくもベスト4には届かなかったが、新監督がチームの軌道を元に戻した。
それでも、世界のサッカー界の歴史にイタリア人のおじいちゃんが強く刻まれたのは間違いない。そして、いつか同じ色の服を着た大分トリニータにも、こんなカタルシスがあるといいなあと思った。
スタジアム周辺のあれこれ
ホットドッグとコーラというアメリカンなスタグルメ。意外とうまい。
カメラを持っていたら「撮ってくれ」と言われた。マフラーの相手はシャルケ。
狭いエリアに押し込められていたレスターサポーター。ヴァーディーのゴールで沸いている。
長い帰り道で寄り道
行きと同じで歩いてホテルまで帰った。翌日は早いのでささっと眠ろう……と思いながら帰った。
昼間はあんなに盛り上がっていた大通りが閑散としていた。電球の灯りがきれい。
大聖堂とトラムとレスターサポーター。良い景色を見ているとお腹が減ってくるわけで……。
テント屋根のクルスカンポが誘っている……。これセビージャのビールなんですが、すっきり感が日本のうまいビールっぽくて美味しいんです。
あえなく撃沈。
お通し的に山盛りバケット&スナックとオリーブが出てきて、さっきの豚ステーキの赤ワイン煮とスペインオムレツのウイスキーオイル付け、ビールとワイン2杯で1500円くらいか……。大丈夫なのかな……。
— catena (@catenazioni) 2017年2月22日
というわけで、わりと深酒をしてしまい、ホテルに帰った。
朝食を取ってマドリードへ
案の定、駅まで歩いて行くには余裕がない程度に寝坊。しかし朝食でサンドイッチとコーヒーを取りたかったので「タクシー使うか……」と心が折れつつ前日のバルへ。
もこみちもびっくりのオリーブオイルが控えている。かけホーダイ。
「ハモン」ということです。(くだらないボケの説明)
口の中がすぐボロボロになるけど、このあたりのハムサンドは最高にうまい。そのままの勢いでタクシーを捕まえ……。
まじで学習能力ないとしか言いようがない話なんですが、タクシーが捕まらなくて駅まですごい走りました……。
— catena (@catenazioni) 2017年2月23日
案の定。途中でキョロキョロしながらタクシーを探して、3台目で何とか止まってもらえたけど、「駅なんてすぐそこじゃねえか」とぼやかれた。危なかった。
と、トラブルもありつつ、マドリード経由でトレドに向かった。
つづく。