【スペイン旅行記②】中国でTwitterするためにがんばった
前回のあらすじ
ドバイ行きの飛行機に乗り遅れたので航空券を買い直して北京に来た。
中華料理は汚いほうがうまい、みたいな謎原則から空港も当然のように汚いだろうと思っていたが、屋根が地方都市のおしゃれ市庁舎みたいなノリで作られていて拍子抜けした。
北京首都国際空港での過ごし方
マドリード行きの出発時刻まで14時間くらいあったので、空港内で時間をつぶす必要がある。ひとまず無料Wi-Fiを拾うことができたものの、中国では普段使いのSNSがほとんど使えない。「とりあえず飲むか……」と思って、プライオリティパスで入れるラウンジに入った。
Air China First Class Lounge
わりとあっさりしたビールとサンドイッチ。まだ朝食メニューしかなかった。
こぎれいな感じで、かなり空いていた。フロアの2階にあるので解放感もあるし、さすが航空会社系のラウンジといったところか。
インターネットを試行錯誤しながらダラダラしていたら、食事も補給されていた。右奥にあるイノシシ肉と野菜の炒め物みたいなのがめちゃくちゃうまくて、「住める!!!!(あとインターネットがあれば)」という感じだった。
インターネット接続大作戦
食欲が満たされるとインターネット欲がふつふつと出てきたので、なんとかしてSNSをやるぞという気合がわいてきた。寝不足なのでぼーっとしていたが、SNS禁断症状が出ていたので睡眠欲は後回しにした。
Boingoの無料Wi-Fiは電波と通信量が弱すぎて話にならないので、ひとまず1カ月1000円のプランに課金した。そのときgmailのアドレスを設定したが、メールが届いても読めなかった。(でもアクティベーションする必要もなくて普通につなげた)
問題は、中国国内からアクセスできないTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSである。到着直後からつながらないくせに通知だけは来るので、ちらちら赤いマークが見えてきて余計に気になってしまう。
ただ「日本かどこかに仮想サーバを作ってつなげばいいんじゃね?」と思ってググったら、普通にGoogleにアクセスできないから駄目だった。当たり前だが、予想以上に難しい。
そこで適当に思い付いた「http://www.yahoo.com」をアドレスバーに直打ちしてみたら、なぜか普通に開けた。なんなら「yahoo.co.jp」でも開けた。さすがソフトバンクすごいな……。ついでに言うと、「はてなブログ」をYahoo!でググったら、そっちも開けた。しばらくはてなブログばっかり読んで時間をつぶした。
こんな記事をアップしたりもしたが、Twitter連携はできていなかった。
VPN開通
何とかならないもんかとYahoo!でググっていたら、世界各地のサーバを使ってVPN回線を売っている「セカイVPN」というサービスを見つけた。いかにも“キミ”と“ボク”を直接的に関係させてそうなサービス名だが、私とSNSの間に日本の仮想ネットワークを介在させてしまう代物だ。
法的に怪しいのかなと思ったが、2カ月無料って文字に踊らされてボタンを押してしまった。契約のために、6年前くらいまで使ったり使わなかったりしていたYahoo!のメールアドレスを久しぶりに発掘(パスワードは20回くらい間違えた)し、iPhoneで設定をしたらすぐにつながった。
北京に着いて約5時間、ようやくTwitterにアクセスできました……。日本でやってたら30分くらいで終わる作業だった気がするけど、Google検索とGmailがつぶされていたので久しぶりにYahoo!さんに超お世話になった。
— C (@catenazioni) 2017年2月21日
喜びのコメントです。
シャワー
かれこれ24時間くらいノーシャワー状態だったので、ラウンジにあったシャワールームを使った。無料でタオルも借りられて、ひととおりの洗面用具もある。シャワーヘッドが大きくて、なかなかの水量だった。衛生的には微妙。フロントで言えば案内してくれる。
ちなみに帰りはBusiness Class Loungeのほうを使ったけど、そっちのほうが脱衣場もシャワールームも広くて良かった。ファーストクラスのほうは睡眠ルームがあったけど、そんなにたくさんあるわけではなくてずっと使用中だったので、シャワーを浴びたいならビジネスクラスを使ったほうが良さげ。
散歩するしかなくなった
免税店で買い物をするにしても荷物が多くなるだけだし、食べ物はすべてラウンジで調達できるので、実際のところSNSくらいしかやることがなかった。なので、空港を端から端まで歩いた。わりと綺麗なほうだと思う。
城の前にいるパンダの表情が極端。
免税店はわりとどこにでもある感じ。
でも急に城っぽいのがあったりする。
あと、日本に住んでいるベトナム人留学生(19)からおもむろに話しかけられ、「あと30分しかないのに搭乗ゲートが分からない」と英語で言われたので、インフォメーションに行って番号を聞いて連れて行ったりとかしていた。学校が春休みになったのでホーチミンに帰るらしい。
途中まで英語で喋ってたけど、私が「あー、そうかー」と独り言を言ったのに反応されて、「えっ、日本人?中国人じゃないと思ってたけどー」と日本語で言われ、今までの苦労なんだったんだと思った。
きれいな人だったけど国に帰って彼氏らしい人とめっちゃきわどい写真とか撮っててびびった。でも日本のお菓子をたくさん持って帰っていて、フラン(あのポッキーみたいなやつ)をくれたのでたぶんいい人だった。
それからはラウンジに入り直して仮眠を取ったり、ご飯食べたり、長城ワイン(日本で売ってるのよりはおいしかった気がする)を飲んだりしていたら、搭乗時刻1時間前くらいになっていた。
北京の空港、雪がどさどさ積もってるんだけど、これ飛ぶのか……?(悪夢再び)
— C (@catenazioni) 2017年2月21日
普通に積もっていた。
雪がザバザバ降ってるから大丈夫かなと思ったけど空港の案内ビデオで設備が紹介されていて除雪に自信ニキなところが伝わってきたので少し安心できる。
— C (@catenazioni) 2017年2月21日
空港の案内ビデオで除雪車がフル稼働している映像が流れていたのでわりと安心したまま、バスで飛行機の下まで行った。
除雪されてねえじゃん!!!!!!!
というわけで、眠気が限界だったので搭乗した瞬間に眠りに落ちましたが、2時間半後に起きたらまだ同じ場所にいました。いつになったらスペインに行けるのか。
つづく。