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たぶんサッカーの話が多いです。

これで安心してバーレーンに行くことができそうです。―U-19日本代表がGSを1位で突破

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ここまでは順調でした。(当たり前)

 

これまでの経過

グループステージ最大の「安パイ」だと思われていた第1戦・イエメン戦の前半、ポジティブな要素を見つけることが難しいほどのひどい展開を見ながら、「もういっそサッカーは諦めて、サウジアラビアのビザ取得にでも挑戦しとくか……。なんかネタになりそうだし……」と悩んでいた。

後半開始直後の小川航基(磐田)のヘディングを契機になんとか3得点したものの、もっと強いだろう相手にまともな試合ができるのだろうかという心配は尽きない。もともとグループステージを楽に通過できるようなチームではないとは思っていたが、第2戦・イラン戦のスコアレスドローで「このチームはあんまり強くないぞ……」という自信が確信に変わった。

この結果を受けて、第3戦は引き分けでも敗退の可能性が残る。実際にメディアからも「勝てば自力で勝ち抜け」という声はほとんど出ず、「2-2以上の引き分けで勝ち抜け」というネガティブムードで大一番を迎えることとなった。

 

大一番

そうして迎えた第3戦の相手は、2022年W杯の開催国・カタール

きっと6年後に向けて強化しているはずだという先入観もありつつ、事前に報じられていた「スペインかぶれ」という要素をみて、軽いシンパシーと安堵感を覚える。それでも購入した航空券(約10万円)の価値が頭にちらついて落ち着かず、とにかく「たのむ……たのむ……」という不純な思いで試合に臨んだ。(私が)

試合は序盤から「えせポゼッション」布陣のカタールを相手に、日本代表が2トップの出足を生かしたプレスで圧倒。これは普通に弱いぞ、カタール。最終ラインでボールを回すための陣形なのに、上体がぐらぐらしていて足元への自信のなさが伝わってくる。苦し紛れのロングボールに日本の最終ラインがぐらつく場面はありつつも、決定機を作られそうな雰囲気は一つもない。

そんな楽勝ムードのとおりに、大事な先制点が序盤のうちに入った。あいまいなロングボールに詰めた小川に惑わされたか、相手GKがローボールをファンブル。詰めた岩崎悠人(京都橘高/京都内定)が左足プッシュで落ち着いて決めた。ここでふかさないのはさすが土グラウンド出身か。

その後もワンサイドゲームが続き、右CKから中山雄太(柏)がヘディングで決めた2点目は堂安律(G大阪)の微妙なオフサイドで帳消しとなったが、再びCKのこぼれ球から三好康児川崎F)のダイレクト弾丸ミドルでリベンジ。前半のうちに「もし追いつかれても突破」という2得点を獲得し、グループステージ突破を決定づけた。

 

消化試合ならぬ消化ハーフ

後半はゆったりムード。セットプレーから冨安健洋(福岡)の左足で3点目を取ってからは、イエローカードを持つ堂安と坂井大将(大分)を交代。遠藤渓太(横浜FM)と原輝綺(市立船橋高/新潟内定)を投入した。第2戦に続いて、きっと「私も遠藤です」お兄さんも喜んでいるはずだ!

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って、原も累積持ちじゃないか……!?

こんな展開とはいえ、もしここで1枚もらったら運命の準々決勝に出場停止。狩れるボランチは1人しかいないなかで、ずいぶん攻めた采配である。(まさか知らなかったというわけではあるまいが……)

おかげで最後まで21番に注目せざるを得ず、3-0で試合が終わることはほぼ確信しながらも、90分間しっかりと試合に集中することができた。(ポジティブ)

 

グループステージ3試合を振り返る

「あまり強いチームではない」という気持ちはいまも変わらないが、思ったよりいろんなことができるチームだという印象がある。

第1戦はシンプルなロングボールを重点的に送り、第2戦はボランチを中心としたポゼッション、第3戦は積極的に寄せに行く姿勢が目立った。相手に合わせて戦えるという解釈をすれば、伸びしろは感じられるのではないか。

なにより3試合を無失点で終えたのも大きい。中山、冨安の最終ラインは対人で固く、時にポジショニングで不安になる場面もあったが、弱点にならないというだけでポジティブだ。

サイドバックも振り切られるようなシーンは少なく、前線のプレスバックでボールを奪えるシーンもあった。あとは大ちゃん……大ちゃんだけなんだ……。

U-16にも言えることだったが、トーナメントでは無失点である限り負けることはない。圧倒的に勝ち上がった下世代とはムードも異なるだろうが、オーストラリアもタジキスタンUAEほどではないはずだ。

ここ4大会の敗退時より強いチームだとは思わない。ただ、4年後の東京五輪を担う世代という意気込みもあるだろう。来年の韓国で新たな才能を見出すためにも「失われた10年」を取り戻してもらいたい。

 

これで安心してバーレーンに行けます。

22~24日昼の大分県内か24日夜の羽田空港で受け取りができれば、応援の横断幕など持っていきますので、もしなにかありましたらご連絡ください。