放映権ビジネスの過熱と欧州サッカー離れ
放映権ビジネスが過熱していることで、欧州サッカーに付いていけなくなりつつある。
週に1、2試合とハイライトを流し見するくらいで、もともと熱心なファンとは言いがたかったが、これまでスカパー!とWOWOWに月1万円を払うくらいなら、特に問題とは思ってこなかった。しかしながら、新たなオンデマンドサービスの参入でさらなる出費が求められており、これからどうしていくかはいまだに結論が出ていない。
昨シーズンまでは上記2つを契約していれば、欧州チャンピオンズリーグに始まり、イングランド・プレミアリーグやイタリア・セリエA、ドイツ・ブンデスリーガ、スペイン・リーガ、日本のJリーグまでも、ほぼ不満なく追うことができた。
局が持つオンデマンドサービスもここ数年間で格段にグレードアップし、時差から解放された時間にほぼ全試合をチェックすることができるようになり、さらには充実したハイライト映像を日々のスキマ時間に楽しむことができるようにもなっていた。
ただ、そのような進歩は混乱の序章にすぎなかった。地上波や衛星の利権から抜け出せるオンデマンドサービスには、これまで遠い存在だったグローバル企業がこぞって参入し、国内からも「黒船」的存在が現れた。各リーグの放映権をさまざまな団体が分割して持つことになり、すべてを楽しむためにはすべてのサービスを契約しなければならなくなった。
イングランド・プレミアリーグとリーガ・エスパニョーラには「スポナビライブ」(税込3240円)、ドイツ・ブンデスリーガには「DAZN(ダ・ゾーン)」(税込1890円)が新たに参入。欧州チャンピオンズリーグとイタリア・セリエAはこれまでどおりスカパー!が持つが、イングランド・プレミアリーグの中継は大幅に減り、オンデマンドはアーカイブが廃止されたためリアルタイムのみ視聴可となった。WOWOWのリーガ・エスパニョーラもオンデマンド放送の対象試合が減った。
DAZNのブンデスリーガ全試合中継と他国リーグの放送が増えた点は新しいが、これらをすべて契約すると約5000円の負担増。せいぜい週末の余暇と考えると少しばかり重い。イングランド・チャンピオンシップ(2部)の放送があるDAZNは気になっていたが、全試合でないためフラムがいつも見られるとは限らない。(実際に8月は1試合だけだった)
いったいどうすべきなのか。(ひとまず無料期間を使って試行中)