気付けば参院選もユーロも終わっていたけど憲法の勉強を始めたので生きがいができた
EURO2016
ポルトガルの初優勝で幕を閉じたらしい。イタリア、アイスランドの敗戦と仕事量の増加が完全に重なったせいで、準決勝以降はまったく試合を見られなかったため、あくまでも伝聞調である。クリスティアーノ・ロナウドがケガをしたのは、BuzzFeedか何かで読んだ。サントス監督の背後霊のようになっている写真も見た。田舎の小島から出てきた突然変異が報われてよかった。
キックの種類が多い選手が目立ったこと、GKの個性が試合を動かす場面が多かったこと、レフェリーはファウルの基準が攻撃側にとって厳しい傾向にあったこと、体勢の整わない状態で蹴れる選手が重宝されていたこと、クロスからの得点が多かったことなどが気になった。なにより「塩試合」が復権したということで、小さなチャンスをモノにできる作戦や準備と、ここぞというときの破壊力は日本サッカーにないものだと痛感させられた。
参院選
大分選挙区は野党統一候補がたった1090票差で勝った。自民優勢の世情で大分が勝ったのは「相変わらずキャラが立っている」と誇らしい気持ちもあるが、旧時代の組織選挙がいまだに有効だというのが明らかになったことについては、将来のためにどうなのかと思わないでもない。
組織的な「地盤」がはっきりした選挙では、高い確率で自陣の票を読むことができる。もし開票時に少なく出てしまえば「徹底されていない」という評価がなされるため、身内においてはかなりの強制力が行使されてしまう。その際に自己の思想と異なる票を投じることが求められる場合もあろうし、そもそも自己の思想を持つという発想にならないだろう。そのような地域で「主権者教育」など成り立ちようがないし、投票価値が上がるはずもない。党派ばかりが先立ってしまうのは問題だと思うが、それさえも顧みられないような環境はもっとだめだと思う。
ちなみにNHKや朝日新聞の開票速報によると、自公候補が得票率で上回っているのに、野合候補に当確が出るという事態になっていたらしい。カラクリはなんとなく想像が付くのだが、有権者数が少なく開票の早い地域で自公が強く、開票の遅い地域で野合が強かったという結果だったのだと思われる。大分市の仮開票が終わった段階で、野合候補が1万票以上の差をつけて勝っていることが暫定的に分かったため、他市町村で自公候補が数千票差で勝っていても、当確は野合候補に出たというわけだ。
以下の表(地元紙の大分合同新聞社が集計)からも分かる。
市町村名 | 上田 敦子 | 古庄 玄知 | 足立 信也 | 開票率 | 更新時間 |
---|---|---|---|---|---|
大分市 | 6,088 | 98,166 | 109,163 | 100% | 7月11日 1時4分 |
別府市 | 2,013 | 29,692 | 26,047 | 100% | 7月10日 23時2分 |
中津市 | 2,167 | 18,544 | 18,405 | 100% | 7月10日 23時37分 |
日田市 | 1,977 | 15,513 | 16,974 | 100% | 7月10日 23時23分 |
佐伯市 | 1,740 | 19,314 | 15,920 | 100% | 7月10日 22時53分 |
臼杵市 | 989 | 9,542 | 9,680 | 100% | 7月10日 23時22分 |
津久見市 | 438 | 4,955 | 4,288 | 100% | 7月10日 21時19分 |
竹田市 | 419 | 5,750 | 5,709 | 100% | 7月10日 21時44分 |
豊後高田市 | 685 | 6,308 | 5,449 | 100% | 7月10日 22時5分 |
杵築市 | 688 | 8,308 | 6,647 | 100% | 7月10日 22時33分 |
宇佐市 | 1,514 | 13,411 | 14,416 | 100% | 7月10日 22時15分 |
豊後大野市 | 715 | 8,753 | 10,399 | 100% | 7月10日 22時1分 |
由布市 | 650 | 8,729 | 8,316 | 100% | 7月10日 22時40分 |
国東市 | 763 | 8,816 | 6,786 | 100% | 7月10日 21時41分 |
姫島村 | 60 | 1,225 | 274 | 100% | 7月10日 21時23分 |
日出町 | 521 | 6,993 | 6,859 | 100% | 7月10日 22時42分 |
九重町 | 290 | 2,350 | 2,536 | 100% | 7月10日 21時15分 |
玖珠町 | 436 | 4,324 | 3,915 | 100% |
7月10日 21時20分 |
憲法
それと別に参院選で改憲がキーワードだったからというわけではないのだが、学生時代以来というくらい久しぶりに憲法を勉強している。芦部本や樋口本、それと有斐閣の判例百選や争点を読んでいるだけなのだが、以前は見えてこなかったような論点が見えてくるようになっている。それは学生時代の不勉強によるものでもあれば、抽象的な論理にしか興味がなかったせいでもある。ひとまず職場の同僚と勉強会なるものを企画することになったので、それなりの形でまとめていければいいと思う。
語学が進んでいない……。