Cateblo.jp

たぶんサッカーの話が多いです。

大分トリニータU-18 3年生全員紹介①

3年生にとっての最後の大会「Jユースカップ」の応援に行けそうにないので、すこしでも物好き観戦者に肩入れしてもらえればいいなと思って書くことにしました。読んだ人は応援しましょう。

3年生全員を紹介するのが目的なのでアイウエオ順です。写真はちゃんと全員分あります。

 

① MF 8 浅原 直弥(大分U-15/大分県

f:id:concatenazioni:20150909183807j:plain

大分U-18のフォトジェニック・オブ・ザ・イヤーは、前線ならどこでもできる野性味アタッカー。切り替えの速さとボディコンタクトをいとわない気持ちの強さで攻撃の中心を担う。

昨季の終盤から徐々に先発出場の機会を増やし、今季からレギュラーに定着。サイドを絶え間なく上下動してプレッシング戦術の軸となるだけでなく、時には最前線に入ってトップチーム帯同や代表招集で不在が続くエース吉平翼の穴を埋めている。

こぼれ球への反応と素早い裏抜けを生かした得点能力も高く、プレミアリーグWESTではゴール数チームトップ。プレーは泥臭いタイプだが、試合中のリアクションがとても大きいので、注目して見ているとわりと派手めで楽しい。

 

② MF 29 岩田 智輝(大分U-15宇佐/大分県

f:id:concatenazioni:20151021042902j:plain

USAが生んだグラディエーター。1年時の終盤からレギュラーに定着した。

天皇杯にトップチーム選手として1試合に出場し、横浜FMのアデミウソンを完封。U-18日本代表にも定着しつつあり、10月初めのアジア予選最終戦では途中出場しながらノータッチで試合を終えたらしい。おいしい。

Jリーグでもトップチームに2種登録されており、大分U-15宇佐出身選手初めてのトップ昇格が濃厚。プレースタイルはハイスタンダードなオールラウンダー。大分U-18ではGK以外全てのポジションで出場経験があり、柔らかいボールタッチと強靭なフィジカルでどこでプレーしても本職レベル。

今季は主に守備的MFとして出場。ときおり繰り出す強烈なシュートは「惜しい」が多いが、高い守備能力のわりに攻撃意識が高いのも強みと言える。それでもやはりワントップ起用された昨季のJユースカップ・準々決勝で見せたアンリばりのカットインが忘れられない。

(10/30 U-19をU-18に訂正)

 

③ MF 5 江頭 一輝(クレフィオ山口FC/山口県

f:id:concatenazioni:20151021044314j:plain

今季のナンバーワン出世頭。江頭だけに。昨季は県リーグを中心に出場を重ねていたが、今季からアンカーのポジションで唯一無二の存在となった。180センチを超える細長い体が目印で、しっかり落下点で叩けるヘディングが魅力。江頭だけに。

死ぬほど走った昨季よりもさらに運動量を増した今季のチームにおいて、中盤の底でハイボールを跳ね返せる選手がいることは絶対条件。カバーリング能力とクリアボールの判断でチームの背骨を担う。今季の新システム[4ー1ー4ー1]は江頭システムといっても過言ではない。

ダイレクトプレーで雑さが出ることもあるが、基本的にはボールタッチの精度も高い。低く鋭いロングボールを配給することもできるため、攻撃のスイッチを入れる役割も期待。セットプレーでもっと得点源になってほしい。とくに頭で。江頭だけに。

 

④ MF 11 大串 収亮(長崎ドリームFC/長崎県

f:id:concatenazioni:20151021230043j:plain

最近では珍しいクロッサー型サイドアタッカーは、鋭いドリブル突破と重心の入ったクロスに注目のスーパーサブ

終盤のオープンな展開で右サイドを切り裂く姿はもはやおなじみ。シャープな風貌から繰り出される忍者のごとき超速カウンターで敵を沈める。

ウインガーらしいウインガーの個性は上のレベルでも通用するはずなので、タイミングと使いどころが鍵となる。

 

⑤ FW 13 岡 将大(大分U-15/大分県

f:id:concatenazioni:20151021231508j:plain

恵まれたフィジカルスキルと大きな動きが魅力の長身ストライカー。エース吉平翼と比べれば不器用さは否めないが、裏抜け一発の破壊力は折り紙つき。

課題とされていたボールを受ける動きや身体の向きは劇的に改善しており、混戦でゴール前に飛び込む形の得点が出てきたのも好材料

最後の大会で爆発して、次のステージにつなげてほしい。素質はみんなが知っている。

 

⑥ MF 7 鷺原 拓也(サウーディFC/岡山県

f:id:concatenazioni:20151021232526j:plain

大分U-18のクリスティアーノ・ロナウド。何が似ているって姿勢が似ている(!)。

本家と同じくサイドを主戦場とするが、プレースタイルは全く違う。ドリブル突破というよりも、的確な判断と正確なボールタッチで周囲と関わりながら敵陣に侵攻するタイプ。ドイツ代表のミュラーのようなイメージか。

才能に疑いはなく昨季からレギュラーに定着しているが、2年生らしからぬ冷静さが強みであり物足りなくもあり。ようやくここに来て徐々に試合を動かせる存在になってきた。

慣れない守備的MFでの起用も糧としながら、シュート能力が向上したことで後半戦は得点も連発。決勝点の神戸U-18戦を筆頭に、大事なところで取れる強さも見せた。

次のステージに進むためにはとにかく「得点」。最後の大会でもう一つ殻を破る活躍を見せてほしい。現代のトレンドを考えれば、間違いなく未来のトリニータを担うことのできる素材。

 

⑦ DF 17 長坪 優希(長崎U-15/長崎県

f:id:concatenazioni:20151021234400j:plain

今季の3年生では2人しかいない貴重なレフティー。左SBを主戦場に力強いキックとアップダウンで異彩を放つ。

なかなか見ないタイプのナチュラルボーンないじられキャラで、チームに1人はほしいタイプ。プレーは良いときとダメなときの差が極度に激しいため、メンタルコントロールに課題あり。

良いクロスは持っているのだから、個性を磨いて自信にしてほしい。きっとそこが突破口になる。

 

②に続きます。