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たぶんサッカーの話が多いです。

高円宮杯プレミアリーグWEST 大分U-18×京都橘高(15.07.18)

メンバー

大分トリニータU-18

GK 1 真木 晃平
DF 3 戸髙 航汰
DF 4 中畑 雄太
DF 14 宮原 太一
DF 27 吉平 駿
MF 5 江頭 一輝
MF 7 鷺原 拓也
MF 8 浅原 直弥
MF 10 宮地 裕二郎
MF 20 野上 拓哉
MF 29 岩田 智輝

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GK 16 谷井 悠也
DF 28 脇田 雄真
DF 35 藤野 誉也
MF 6 野尻 陸生
MF 11 大串 収亮
MF 25 黒木 樹生
FW 13 岡 将大

 

京都橘高

GK 1 矢田貝 壮貴
DF 10 小川 礼太
DF 13 水井 直人
DF 16 濵本 和希
DF 19 河合 航希
MF 5 稲津 秀人
MF 7 堀尾 橘平
MF 17 相馬 唯人
MF 24 古川 隆輝
MF 29 梅津 凌岳
FW 18 堤原 翼

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GK 12 田中 智也
DF 4 田中 悠太郎
MF 32 東 峻平
FW 9 坂東 諒
FW 25 山中 啓生

 

フォーメーション

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戦評

両チームのエースストライカーが年代別代表で不在という珍しい状況で、ロースコアゲームが予想された一戦。序盤から大分U-18がボールを動かし続けるも、少ないチャンスをモノにした京都橘高が1-0で勝利した。シュート数は13対4、決定機は3対1と大分U-18に流れが傾いていたのは明らかだったが、猛暑のアウェイゲームで交代選手を1人しか起用せず、まとまって耐え抜いた京都橘高の堅守が光った。

 

タイムライン

最初の決定機は飲水タイム明け、24分の大分U-18。センターサークル付近でパスを受けたMF29岩田がタメを作り、DF4中畑を経由して右サイドに展開。MF7鷺原のクロスに大外から飛び込んだMF10宮地がヘディング。ボールはGKの正面を突いた。中盤でキープして前後に角度を付けてからサイドに送るのは大分U-18のセオリー。今年はそこからクロスしかないのが難しいところだが、得点の可能性は感じる。

29分にも大分U-18。左サイド深くに攻め込んだMF10宮地がクロスを送り、一度はディフェンスに阻まれるも拾って再びトライ。半フリーで飛んだ江頭が頭で合わせ、惜しくもボールは右へ。サイド深くで突っかかってしまった場面でも、苦し紛れのクロスに長身の江頭が遅れて飛び込む形で何とかするという場面が今年のチームではよく見られる。前半戦の名古屋U18戦ではこれが意外と効いていたので、セットプレーも含めて江頭のヘディングは武器にしたいところ。

0-0でハーフタイム。大分U-18の中央突破は京都橘の綺麗に揃った3ラインに絡め取られ、リスクを避けてボールを捨ててくる相手には前からのプレスもハマらない。それならばとサイド攻撃を中心に定めるも決めきれないまま前半が終わった。京都橘の攻めはロングボール中心でカウンター狙いの淡白なものだったが、FWに入った時に追い越してくるサイドアタッカーは迫力があった。

後半開始の交代は京都橘FW7堀尾→FW9坂東。

後半初めの決定機も大分U-18。51分、左サイドを駆け上がったDF3戸髙のアーリー気味の低いクロスにボランチから遅れて入ったMF29岩田の右足。鋭く強いシュートを放ったが惜しくも右に逸れた。大分U-18にとってこの試合で最もゴールに近いシュートだったが、余裕はあったので決めてほしかった。

こうなると、直後に試合が動く。53分、ショートカウンター気味に右サイドでボールを受けた京都橘FW18堤原がフェイントを入れながら縦に突破。大分U-18の左SBとCBの連係ミスを突いてゴール前まで侵入し、そのままの勢いで放った低いシュートがファーのサイドネットに突き刺さる。京都橘にとってはセットプレー以外では唯一と言っていいほどのゴール前でのプレー。しっかり得点に結びつけたのはお見事でした。<大分U-18 0-1 京都橘高>

後半の飲水タイム明け、大分U-18は立て続けに選手交代を敢行。リンクマンとしての役割をこなしていたMF20野上に代えて長身ストライカーのFW13岡。脚をつったMF29岩田に代えて右サイドアタッカーのMF11大串。代わりにMF7鷺原がボランチに入った。右サイドに「槍」の役割を作ることで推進力アップを図る。

ところが右SBのDF14宮原の疲労もあって右からのクロスの精度はいまいち。中央は堅固な守備組織が作られているので、何とかサイドで工夫したいところだが余裕がない。80分過ぎにはMF8浅原→MF6野尻、MF7鷺原→MF25黒木と立て続けに中央のフレッシュな選手を入れるも実効性は見つからず。そのまま試合は終わり、大分U-18にとっては下位相手に痛い黒星となった。

 

雑感

負けた理由を探せばキリはないが、「らしくない」試合をしたわけではないので気に病む必要はない。我慢比べを仕掛けてきた相手に先制されたのが主たる問題。すなわち「やりたいサッカーをやられた」という典型的なケースでした。全国大会まではあまり時間がないことだし、しっかり大事なもの(守備の強度)だけ確認して切り替えるのがいいと思う。

エース吉平翼不在で前線からのプレスが空転したことで運動量が増えてしまったせいもあるだろうが、少し気になるところとしては全体的にコンディション不良が目立った。春の試合に比べると序盤から明らかに動けていない。大会前でテンション上げて練習をしていたということもあるだろうから、少しの間でもゆっくり休んでほしいところである。

全国大会、楽しみにしています。